今回の記事では、ストレングスファインダー全34資質の1つ
- 分析思考(Analytical)
について解説したいと思います。
各々の資質に関しては、診断コード付きの書籍にも丁寧な解説があります。
※コードは1度しか利用することができないものです。誤って古本を購入しないようにご注意ください。
が、私のように
- もっと詳しく学びたい
- 客観的なデータを知りたい
という感想を抱いた方も多いと思いますので、分析の参考にしていただければ幸いです。
1. 「分析思考」を上位にもつ人の特徴
「分析思考」という資質は
- データを好む
- 客観性を重視する
- 論理的にモノゴトを考える
といった特徴があります。
分析的なアプローチを得意とし、正確さを好む資質です。
常に頭を働かせて、情報の真偽を検証し、自らの思考を研ぎ澄ませるように生きています。
データや数字を分析するのも得意です。
2. 「分析思考」をもつ人の割合
次に「分析思考」という資質をもつ人の割合について、まとめておきます。
2018年までにストレングスファインダーを受けた全世界20002953人のデータによると、上位5位の資質の中で
- 「分析思考」をもつ人の割合
- =約13.4%
- =15番目に多い資質
という結果になっています。
日本人のデータを調べてみても
- 「分析思考」は17位
- =約14.1%
という結果で、世界データと大きな差はありませんでした。
一方で、男女別にデータを検証したところ
- 男性6位(20.8%)
- 女性28位(7.75%)
と倍以上の違いが見られました。
まとめると世界と日本のデータに大きな差は見当たりません。
女性と男性のデータを比較すると「分析思考」の資質を上位にもつ人は、男性の方が倍以上多いということです。
「分析思考」は自分の性別に基づいて検証すると◎
「分析思考」の割合は男女に大きな差異があり、その中間として世界データ(15位)が位置しています。
よって、検証する際は
- 自身の性別をふまえたうえで男女別のデータとそれぞれ比較する
と、診断の結果をより具体的に理解できるでしょう。
例えば、私は女性です。
全部の資質を開示したところ「分析思考」は上から16番目に位置する資質でした。
この順位は
- 男性のデータ(6位)と比較すると低い
ですが
- 女性のデータ(28位)と比較すると高い
という結果になります。
つまり私の場合「分析思考」に焦点を当てると、どちらかといえば男性的な思考をしてる女性といえるでしょう。
3. 「分析思考」に最も多い組み合わせは?
次は上位資質の組み合わせを検証してみましょう。
以下「分析思考」と組み合わせになりやすい資質順に並べてみました。
1位 | 達成欲、学習欲 |
3位 | 責任感 |
4位 | 親密性 |
5位 | 慎重さ |
6位 | 戦略性 |
7位 | 調和性 |
8位 | 個別化 |
9位 | 着想、回復志向、公平性 |
12位 | 原点思考、収集、競争性 |
15位 | 目標志向、内省 |
17位 | 規律性 |
18位 | 未来志向、最上志向 |
20位 | アレンジ |
21位 | 運命思考、自我、適応性 |
24位 | 信念 |
25位 | コミュニケーション、活発性、成長促進、指令性 |
29位 | 共感性、自己確信、包含 |
32位 | ポジティブ、社交性 |
ということで「分析思考」と上位に入りやすい資質はTOP5は
- 1位:達成欲、学習欲
- 3位:責任感
- 4位:親密性
- 5位:慎重さ
でした。
※ストレングスファインダーの資質4グループ(人間関係構築力・実行力・影響力・戦略的思考力)ごとに色分けしてみました。
影響力のグループに属する資質が、1つも見当たらないのが特徴的です。
また、決して多いとは言えない
- 「慎重さ」(世界で多い順25番目)
が「分析思考」と組み合わせになりやすい資質として上位にあがってるのも気になります。
4. 「分析思考」と珍しい組み合わせの資質をチェック
ストレングスファインダーでは、組み合わせを分析する際
- 珍しい資質の組み合わせ
に注目すると、より詳細な分析が可能になります。
例えば「分析思考」の場合は順に
- ポジティブ、社交性
- 共感性、自己確信、包含
- コミュニケーション、活発性、成長促進、指令性
といった資質がレアな組み合わせになります。
明らかに
- 人間関係構築力、影響力
のグループに属する資質と組み合わせになることが少ないです。
逆にいえば「分析思考」を上位にもち、上記の資質をあわせもつ人は
- ロジカル思考(分析思考)
- +
- 積極性があり、人間関係を築く力
どちらの強みも兼ね備えているという点でバランスの良い人材ともいえるでしょう。
5. 「分析思考」の強みを仕事選びに活かすポイントは?
さて「分析思考」をもつ人は
- 論理的
- 数字やデータに強い
という性質が際立っています。
なので、データを分析したりモノゴトの規則性を発見したりする仕事に向いていると思われます。
例として挙げられるのは、金融、データベースの管理、調査といった職種です。
またこちらの論文によると、エンジニアを専攻する学生は
- 分析思考が高い
という結果も出ています。
上位資質の組み合わせにもよりますが「分析思考」を上位にもつ人は
- スタートダッシュが遅い
- 締め切りより「正確さ」優先
という傾向があるので、早急さを求められる仕事には向いていないでしょう。
また雰囲気や感性ではなく、何よりデータや数字、客観的な情報を重んじる仕事が合っています。
6. 「分析思考」の欠点(弱み)は?
「分析思考」の資質をもつ人は、論理的思考力に優れていますが
- かたくな
- 変化に弱い
- 過去を重視しがち
- スタートダッシュが遅い
といった傾向にあります。
よく言えば、思考力が非常に高く、感情に流されて感覚的に行動することが少ないです。
また物事の欠点や問題点を正確に見抜き、予め危険を回避する能力も高いです。
が、常に「なぜ?」を理詰めで問うため
- 他人に誤解されやすい
- 批判的な人間だと警戒される
可能性もあります。
あくまで相手の人格を攻撃するつもりはなく、単純にデータや情報の真偽を知りたいという意図を明確に伝えると誤解されにくくなるでしょう。
また「分析思考」と「慎重さ」を上位にあわせもつ人は、思考ばかりが先んじて
- 行動が伴わない
ということがありますので、考えるだけでなく
- 言葉にして伝える
- とりあえずやってみる
といった段階まで自分を鼓舞できると、大きく視野が広がるかもしれません。
パートナーとしておすすめの組み合わせ
「分析思考」の資質をもつ人は、人間関係を良好に築く上で
- 社交性
- 共感性
- 親密性
- 社交性
- 包含
- コミュニケーション
といった資質をもつ人をパートナーにすると、学びになる点が多いでしょう。
また
- 活発性
- ポジティブ
といった資質をもつ人と組めば、仕事において分析段階から実行段階へと移る手助けをしてもらえるでしょう。
「分析思考」と以上にあげた資質を両方上位にもつ人は、思考と行動のバランスが良い人材といえます。
自分の思考力に自信をもちつつ、適切に力を活かせる場に己を引き上げていきましょう。
8. 「分析思考」の資質をもつ人との関わり方
「分析思考」をもつ人は
- 論理的にモノゴトを考える
という性質をもちますので、莫大なデータや数字を分析する作業で大変頼りになるでしょう。
疑問を立てながら、情報を精査するのも得意なので
- 何より「正確さ」が求められる作業
でも、有能な人材として活躍します。
注意点として「分析思考」をもつ人は多くを語らずとも、結果を導くまで幾度とない検証や問いを繰り返している可能性があります。
なので
- 彼らの意見を感情的に否定しない
- ⇒そこに至るまでの過程を聞く
のがおすすめです。
結論にたどり着くまでの思考プロセスを尋ねて冷静に耳を傾けることで、彼らが導いた答えをより正確に理解することができるでしょう。
まとめ
ということで、今回の記事ではストレングスファインダーの資質の1つ
- 分析思考
についてまとめてみました。
ちなみに「分析思考」をもつ人は、ストレングス・ファインダーの診断結果にも疑念を抱きやすい資質だともいわれています。
ちなみに、2018年までのストレングス・ファインダーの全世界受験者数も
- 男性:7307429人
- 女性:9447125人
と、女性の方が多いです。
男性よりも女性の方が占いや性格診断の類を好むといった印象がありますが、男女の「分析思考」の差異をみるに、あながち間違ってはいないのかもしれません。
また今回の記事は、こちらの情報を参考元にしています。
資質の組み合わせに関して、こちらのデータを利用しました。
データの内容が気になる人もいると思いますので宜しければ、参考にしてください。